★フライパンのテフロン加工が人体に有害って本当?どう有害なの?対策は?
汚れがつきにくく、焦げにくい”テフロン加工のフライパン”。
油が少なく済み、ヘルシーなので人気です。
でも、このテフロンは一体どんな物質で作られているのかご存知ですか?
実はテフロンが「毒ガスが発生する」「発がん性がある」など、テフロン加工のフライパン有害だと言われているんです。
テフロンは、本当に有害なんでしょうか?
そして、テフロンが有害な場合、対策はあるのでしょうか?
対策方法があれば、安心ですよね。
そんな気になるフライパンのテフロンは有害なのか、テフロンの対策方法についてクローズアップ!
今回は『フライパンのテフロン加工が人体に有害って本当?どう有害なの?対策は?』についてご紹介します。
テフロンとは?
テフロン加工とは、「フッ素樹脂コーティング」を表面に施したフライパンです。
このテフロン加工は、デュポン社の商標で正確にはフッ素樹脂加工と言います。
フライパンにフッ素樹脂加工されていると、摩擦係数がとても小さく、素材が表面を滑るため、焦げつきにくい、汚れがよく落ちるといった特徴があります。
テフロン加工は有害なの?
- 剥げてしまうフッ素樹脂
テフロン加工のフライパンは、長期間使っているうちに徐々にフッ素加工が剥がれてきます。
その剥がれたフッ素加工は、料理と共に体の中に取り込まれているわけです。
でも、多くは体外に排出されるとも言われていますが、有害な化学物質を体に取り込むというのはなるべく避けたいですよね。
- 高温で発生する有毒ガス
フッ素樹脂加工は、表面温度が260度以上で劣化が始まり、400度前後で熱分解がおこり、有毒ガスが発生し始めると言われています。
空焚きをするとフライパンの表面温度が上昇し、有毒ガスが発生しますので、食材が触れていない部分の空焚きも注意が必要です。
一般的なフッ素加工フライパンは、強火で1分間空焚きしただけで、表面温度は200度に軽く達し、2分以内には350度になります。
そして、そのまま空焚きを続けると、たった数分で400度という危険な温度にも達してしまいます。
また、発生する有毒ガスは無色無臭ですので、いつの間にか有毒ガスが発生していても、気づかないことになります。
そして、吸い込むと、呼吸困難やめまい、吐き気や頭痛がすると言われています。
料理する時には、必ず換気を行い、長時間火にかけないようにしましょう。
- 発がん性物質
フッ素樹脂は摩擦が少ないので、金属と密着しにくいです。
そのため、PFOAという素材を使ってフライパンとくっつけています。
これも、高温になると発生する有毒ガスの一種です。
しかし、このPFOAには発がん性があると、2005年アメリカで発表されました。
このPFOAは、分解されず人体に蓄積されていきます。
そして、がんを引き起こしたり、未熟児を引き起こす可能性があると指摘されています。
テフロン加工のフライパンを安全に使うためには?
- 空焚きをしない
空焚きをするとフライパンの表面温度が上昇し、有毒ガスが発生しますので、空焚きはやめましょう。
また、空焚きだけでなく、少量の食材を炒めるときも『空焚き状態』になっています。
例えば、ウインナーを数本だけ炒める、ということもあると思いますが、食材が乗っていない部分は空炊きと同じ状態になります。
その時、フッ素樹脂の劣化、さらには熱分解も始まり、有毒ガスまで発生している可能性が高いです。
また、空焚きだけでなく、少量の油で「揚げ焼き」する調理法というのも危険です。
揚げ焼きは、油を少量しか使わないため、お手軽ですが、火加減に気を付けないと、油が高温になって出火する可能性があると言われています。
- 高温調理をしない
注意書きにもあるかと思いますが、過度の強火は避けましょう。
ただ、通常の調理で、有毒ガスが発生する温度(400℃以上)に達することはあり得ません。
まとめ
今回はテフロン加工のフライパンは有害なのかどうかについてご紹介しました。
高温調理にさえ気を付ければ、フッ素加工フライパンも安全に使えるのかもしれませんが、日々の調理の中で、ついうっかり空焚きしてしまう可能性はありますよね。
重要なのは、正しい使い方をするということが大切です。
その危険性や、高熱調理によるフッ素の劣化を考えると、安全性の高いフライパンに買い換えるというのも選択肢の一つです。
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記事公開日:2018年1月19日